ギリホリの記録

カナダワーホリを経て帰国後、再びワーホリへ行く事を決めたアラサーの記録

カナダ人の人柄とトロントについて

ニュージーランド渡航間近。

不安と期待が入り混じり、なんだか落ち着かない。

台風24号の影響も気になるところである。


ニュージーランドは一体どんな国で、どんな人たちが住んでいるのか…。


カナダワーホリでは、私はトロントという都市を選んだ。

人種のモザイクと言われる移民が多い都市で、カナダの中でも1番都会だと言われていた。

確かに街を歩けば人だらけで、ビルも高いし、田舎という雰囲気はなかった。

冬はマイナス20度に達する日もあるくらい極寒な地域だけど、私が行った年はまだ暖かいほうだとカナディアンは言っていた。


それでも初めて体感する寒さで、耳あてナシだと耳が痛くなるくらい冷たくなるし、

手袋なしじゃ手がかじかんで感覚がなくなってくるという恐ろしい寒さであった…。

年を通して風は強めだけど冬場はより強く、風がふいたときは飛ばされるんじゃないかと思ったこともあるし、その時の体感温度はもう悲惨で、私にとっては殺人風だった…。

ふざけんな、と本気で私は風に怒っていた。


まあそんなトロントなんてまだ序の口で、カナダにはもっとえげつない寒さの都市があるけどね。

マイナス40度が当たり前とか。そういう人たちがどうやって冬をこしているのか、私は疑問である…。


超寒がりのクセに何故そんな都市を選んだのかというと、カナダワーホリの場合バンクーバーが1番人気なのだが、いかんせんアジア人だらけだという。トロントもそうだがバンクーバーは輪をかけて多いと聞いた。そして東京並みの気温で過ごしやすい気温らしいが冬はレインクーバーと呼ばれるほど雨の日ばかりだという。私は雨も超嫌いである。

雨か寒さか、というところと、日本人多いかどうか、というところで、私はトロントを選んだ。


なんか日本人なのに日本人嫌いみたいに聞こえてしまうが、決してそうではない‼︎

ただせっかく海外に来たのなら、ならではの環境を過ごしたいと思う単純な思考からである。

例えばハワイに行ってみたら日本人ばっかりで店員も日本語喋れるとかだと海外来た気しないよな。みたいなことである。(ハワイ行ったことないけどw)


おっとっと。話がだんだんズレてしまっている…。本題に入ろう…。

何故かいつも本題へいくまでに脱線してしまう。w


カナダ人の人柄について。

端的に言うと、優しい。フレンドリー。といった昔から日本人が抱く外国人へのイメージと変わりないと思う。


何か困ってたらこっちが声をかける前に声をかけてくれたりする。

重い荷物を持って階段を登ると必ず男性が持って上がってくれる。


私がカナダに行ってまだ右も左も分からない頃、どれだけのカナディアンに助けられたか。


他の人に言わせれば、私の場合助けられすぎているらしいが。w

私の場合全身で困ってるオーラ出しますからね。ほんと感謝です。


一番思い出深い…というか、忘れられないのは

クリスマスマーケットへ向かうまでの道のりに助けてくれたおっちゃんである。


カナダに来てまだ1ヶ月も経ってない頃、友人に誘われてクリスマスマーケットに行くことになった。

が、お互いカナダのことは来たばかりでグーグルで行き方を調べてもどこからどう行けばいいのか全く分からなかった。しかも私たちが居るところからクリスマスマーケットに行くまでには乗り換えをしなくてはいけず、海外初心者の2人にはハードルが高かった。


まず501(このナンバーは今でも忘れられない)、という番号のストリートカー(日本でいう嵐電?道路に線路があってそこを走ってる電車。)に乗らなければ行けなかったのだが、停留所に現れた電車の車体には番号の表記がなかった。なので、それが何番の電車か分からず、乗りこんでいいのか分からなかったのだ。


電車は信号待ちで止まっていて、その間に私は車体の周りをうろつき、番号が表示されてないか慌てて見渡した。でも、どこにも書いてなかった。

すると突然、窓際の席に座っていたおっちゃんが窓をガラっと勢いよく開けて、


「ファイブ オー ワン!! ファイブ オー ワン !!」


と、電車のナンバーを二回繰り返し大きな声で私に向かって叫んだ後、また勢いよくピシャリと窓を閉めた。


501!私たちの乗るべき電車である。

私と友人は急いでその電車に乗り込み、おっちゃんにありがとうと言った。


あの時の私たちにとっておっちゃんは神であった。w

あのおっちゃんとの出会いは今でも鮮烈に覚えている。



その後の乗り換バスの中でも、「君たちもしかしてクリスマスマーケットに行くのかい?」と若いお兄ちゃんに声をかけられて、そのお兄ちゃんは私たちが降りようとしていた停留所だと結構離れてるからここで降りるといいよ、と教えてくれた。そしてえ?え?となっていたら、「その停留所で僕も降りるから、着いたら教えてあげるよ」と言って教えてくれたのである。


そのおかげでクリスマスマーケットは目の前。

お兄さんが教えてくれなければ 私たちは極寒の中無駄に歩くハメになっていた。


聞いてもいないのに助けてくれる。

カナダ人とはそう言う方達だ。


日本人ではありえない。聞かれたら教えるけど、聞かれなかったら何もしない。それが日本人。w



もちろん、そんな気のいい人達ばかりってわけでもない。

嫌な人にも会った。

けど私はカナダ人が好きである。

だいたいは心の優しいおおらかな人たちだから。


余談だがクリスマスマーケットに行った時の気温はマイナスで、揚げたてのポテトも一瞬で冷たくなるほどの寒さで、私は耐えられず屋内へ何度も暖を求めた。


トロントの冬は本当に厳しかった…。